ニンプデビュー<過去話>2007/12/16 20:26

それはあまりに唐突に訪れた。

ずっと順調だったバイオリズムが、25年の人生で初めて狂った。
「こ、これはまさか…!?」
そして、Yaguは初めて『妊娠検査薬』を入手。結果・・・・・陽性。
どうやら妊娠してしまったらしい。
旦那と二人、食卓の真ん中に鎮座した陽性反応の出た妊娠検査薬を見ながらお茶をして語らうヒトトキ。
冷静に考えれば、これは食卓に置くべきものではないことに、二人は気付く余裕もなかった。

翌日、会社に行く前に産婦人科に寄った。
「あぁぁぁあれか? 『おめでとう! 2ヶ月ですよ!!』とか、アレ言われちゃったりするのかっ!?」と内心ドキドキしながらも受付に行く。
「あの~、妊娠したみたいなんですが…」
「自分で検査はしたの? あ、そう。じゃまぁ間違いないだろうけど、一応また尿検査するから」
受付でそう指示をされて、紙コップを手渡される。
長い妊娠期間、名前を記入した紙コップとはずっと付き合うことになるとも知らず、妙な気分でいっぱいになるYaguであった。

待合室でしばらく待つ。当然のことながら、妊婦さんがいっぱいいる。
妙な居心地の悪さを感じつつも座っていると、診察室のドアが開いて名前を呼ばれた。
「Yaguさ~ん、尿検査の結果妊娠してますよ~。中にお入り下さ~い♪」

そ、そんな簡単に言うものなんだ……

妊娠決定。
初めてのニンプライフが幕を開けたのだった。